「なんだか最近、ハンドルの操作が重く感じる・・・」
「アクセルから足を離すと、直ぐにスピードが下がる気がする・・・」
なんて事を感じた事は無いでしょうか?
タイヤの残溝が減って来ると結構出てくる症状ですが、実はこれ、
比較的新しいタイヤでも、同じ症状が出る事があります。
その原因は「空気圧不足」
今回は「気付いたら、意外と抜けている」タイヤの空気圧の点検、充填方法を覚えて行きましょう!
「いやいや、あんな重いクルマを支えてるタイヤの空気が、そんなすぐに抜ける訳ないでしょ!!」
さて、実際はどうなのでしょうか?
約半数がタイヤの空気圧不足
JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が、2018年10月23日に静岡県警高速隊をはじめ、関係各位と協力して「東名高速、浜名湖サービスエリア」で実施したタイヤ点検では、
実に乗用車の約43%が車両指定空気圧に比べて、「空気圧不足」の結果となりました。
(98台中、42台が空気圧不足)
命を乗せて走るクルマ、あなたの愛車は大丈夫ですか?
空気圧が不足するとどうなる?
では、空気圧が不足すると一体どんな影響が起こるのでしょうか?
代表的な影響と言えば、教習所で習ったあの現象!
・・・覚えて無いって?
ヒントは「立ったまま波」
あの現象ですよ!
ほら!思い出しました?
スタンディングウェーブ現象!
スタンディングウェーブ現象(スタンディングウェーブげんしょう)とは、空気圧が低いタイヤを使用して高速走行を行った場合、タイヤの接地面より後方が波状に変形する事を言う。
タイヤの接地部分の歪みは波となって前後に伝わるが、波の伝わる速度よりタイヤの回転が速いと、伝播した波が重なり合って大きな波となりタイヤを変形させる。
通常この現象が発生すると、タイヤが不規則に揉まれるような状態になるため急速に加熱し、短時間でバースト(破裂)する事が多い。
引用:Wikipedia
燃費が悪化する
スタンディングウェーブ現象までにはならなくても、空気圧不足のタイヤで走行する事は適正空気圧より50kPa不足していた場合、転がりにくくなる為、
同じガソリンを使用しているのに「1リッターあたり4~7円高いガソリンを使っているのと同じ位」燃費が悪化するデータが出ています。
(出典:一般財団法人省エネルギーセンター)
少しでも安いガソリンスタンドを探しても、これじゃあ意味がありませんね・・・。
タイヤの寿命が短くなる
また、空気圧不足の状態は、タイヤが潰れている状態とも言えます。
タイヤが潰れたまま走るという事は、本来接地すべきでは無い箇所が接地して、タイヤが「偏摩耗」と呼ばれる異常な減り方をしてしまいます。
これにより、指定空気圧で使用したタイヤよりも早く寿命が来てしまい、タイヤ交換を余儀なくされる事があります。
タイヤ交換って結構お金が掛かります・・・
月に1度は空気圧を点検しよう
以上の様に「空気圧不足」は普段乗っている乗用車には全くと言っていい程、メリットがありません。
そこで、この記事を見て頂いたあなたには、ぜひとも「月に1度の空気圧点検」を行って欲しいと思います。
大切な事なのでもう一度言います。安全の為にも、お財布の為にも、「月に1度の空気圧点検」ですよ!
それでは、いよいよタイヤのへの空気の入れ方を一緒に学んで行きましょう!
まずはクルマの指定空気圧を確認
タイヤの空気圧と言えども、どんなクルマでも同じ空気圧にすれば良いってものじゃありません。
クルマの重さ、装着しているタイヤのサイズによって、それぞれ「指定空気圧」と言うものが存在しています。
まずは、上の図の箇所を確認して、あなたのクルマの「指定空気圧」確認しましょう。
自分で空気を入れてみよう!
クルマの指定空気圧が確認出来たら、近所のガソリンスタンドに行きましょう!
この時、駐車している場所から、できるだけ1番近いガソリンスタンドに行って下さい。
これには、タイヤは走行すると熱を持ち、熱を持つと中の空気が膨張して、正確に空気圧を測れなくなる恐れがある為です。
「ガソリンスタンドに行くのは面倒・・・」という方にはクルマの空気も入れられる空気入れが便利ですよ。
ガソリンスタンドに到着したら、ガソリンも給油する場合は給油場所、ガソリンの給油はしない時は、他の方の邪魔にならない場所に駐車し、空気入れを借ります。
店員さんが給油してくれるタイプの「フルサービス」のガソリンスタンドは、店員さんの誘導に従って下さい。
ガソリンスタンドに着いて、空気入れの場所がわからない場合は、店員さんに聞いて、空気入れを取りに行きましょう。
親切な店員さんなら、「空気圧見ましょうか?」と言ってくれるかもしれませんね。
もし、そう言われたらお願いして、「自分でもできる様にしたいので、見せて貰ってもいいですか?」と聞いて作業を見せて貰いましょう!
まず、断られる事はありませんので、ぜひ聞いて下さい。
ちなみに、大体のガソリンスタンドでは「エアーボール」と呼ばれる、正にボールのような空気入れを置いてある所が多いと印象です。
据え付けタイプの空気入れでも、扱い方は大体一緒なので、心配はありません。
(先に指定空気圧を設定してから、空気を充填するタイプもありますので、その時は備え付けの説明書きを確認するか、店員さんに取扱方法を聞きましょう!)
バルブの位置を確認して、キャップを外す
タイヤのバルブは、ホイールから出ていてキャップが付いています。
先ずはバルブの位置を確認して、キャップを取りましょう。
この時、汚れている事が多いので、ティッシュなどで軽く拭いてから外せば、手が汚れる心配もありません。
空気入れの先端を、垂直に押し込む
バルブに対して垂直に、まっすぐ押し込みましょう。
この時、斜めに差し込んでしまったり、押し込む力が弱いと、「シュー」っと言う空気が抜ける音がしますので、音が鳴っていないか、良く確認して下さい。
ただし、抜けてしまっても、この後補充しますので焦る事はありませんよ。
現在の空気圧がメモリに表示される
この時点で、現在の空気圧がメモリに表示されています。
如何でしょうか?指定空気圧になっていますか?
意外と減っていませんか?
「+」ボタンを押して空気を充填する
指定空気圧に足りていなかった場合は、空気入れの「+」ボタンを押して、指定空気圧まで空気を充填します。
この時、先ずは一瞬だけボタンを押して、どれくらい充填されるのか確認しましょう。
手でシュコシュコやる自転車の空気入れと違って、結構充填されます。
一度に「シュー」っと入れるのではなく、「シュッ、シュッ」と小刻みに充填するのがコツですよ。
もし、入れすぎてしまったら、「-」ボタンを押せば空気が抜けますので、覚えておいて下さいね!
4本すべてチェックして完了
すべてのタイヤが確認できたら、キャップの締め忘れ、緩みが無いかを確認して完了です!
借りた空気入れは元の場所に戻す事も忘れずに!
慣れれば、ものの数分ですべての作業を終えれる様になると思います!
意外とカンタン!自分で出来れば事故も未然に防げる!
いかがでしたでしょうか?
クルマの空気を入れる事も、結局は「自転車に空気を入れる」行為と一緒です。
「指定空気圧」と言うのが少し厄介ですが、しっかり確認ができれば難しい事はありません。
自分で空気圧が確認出来れば、他にも様々なタイヤの異変に即座に気づく事ができる可能性もあります。
ぜひ、しっかりとタイヤの空気圧を確認して、安全、安心のカーライフを送りましょう!
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